発電所から家まで

発電所

発電機は左図の固定したコイル(固定子)の中で、磁石(回転子)を回すと起電力が発生します。これを大掛かりに工夫したものが発電機です。大きいものでは数百トンもの回転体が毎秒60回転の速度で2万7000V、200万kWの電気を作っています。水力では直径16.5mで2,000トンもの回転子が回っています。

数千~2万Vで発電された電気は送電損失を最小にするため構内の変電所で27.5万Vや50万Vに昇圧して超高圧変電所へ送電しています。

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ファラデー電磁誘導の法則

超高圧変電所~配電用変電所

各発電所で発電した電気は27万5000V~50万Vの超高圧で超高圧変電所に集められてから、各地の超高圧変電所へ送電されます。

その後、15万4000V、66000V、2万2000Vと電圧を下げながら大工場や新幹線に給電し、配電用変電所で6600Vに変圧され、市内に張り巡らされた配電線に給電しています。

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50万V変電所(出典:関西電力)

柱上変圧器

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家の前の電柱上の変圧器で6600Vから100Vや200Vに下げられた電気が各住宅に給電されています。

変圧器が2台あるのは電灯用100Vと動力用200Vのためです。
動力用200Vは大型エアコンや業務用冷蔵庫、工場のモーターなどで使用される電源です。

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(出典:関西電気保安協会)

四角い電柱

  • 日本で最初の電柱は1869年の東京-横浜間の電信用の木製電柱です。
  • 日本最古のコンクリート電柱大火の多かった函館では大正12年燃えないコンクリート製の電柱が建てられました。現場で足場を組み作ったそうです。
    高さ10m。100年たった今も現役です。

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(出典:Wikipedia)

函館市交通局30形電車(1).jpg 函館市交通局30形電車(2).jpg 函館市交通局30形電車(3).jpg

(出典:Wikipedia)

電気が家に届くまで