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電気の歴史【その3】(富山県編)

電気の歴史

2020/09/07

富山県の電源開発

神通川の電源開発

現在の大久保発電所.jpg
現在の大久保発電所
出典:富山観光ナビ

1899年(明治32年)富山の実業家 金岡又 左衛門(今の金岡家初代)が「富山電灯」を設立し、北陸で最初、全国で3番目の出力150kwの大久保発電所が市中心部から12kmの大沢野で運用開始。以後、神通川水系に60ヶ所の発電所があり、最大40万kw(原発1基の40%)の発電能力がある。

庄川の電源開発

御母衣ダム水車.jpg
直径4m 重量33tの水車
昭和36~55年まで使用されていた(出典:Wikipedia)

1930年(昭和5年)小牧ダム小牧発電所が日本電力(関西電力の前身)によって完成。高峰譲吉博士や浅野財閥の浅野総一郎らによって1919年(大正8年)「庄川水力電気」が設立されたが木材業者の反対で建設が難航。資金も続かず、関西電力の前身の日本電力が後を引き継ぎ11年後 に完成。当時、東洋一の重力式ダムだった。

その後、1961年(昭和36年)上流に貯水量3億 7000万m3(日本第2位)の御母衣みぼろダムが完成。この時、荘川桜物語も生まれた。庄川水系全体で17のダムがあり、27ヶ所の発電所で最大出力36万kw発電可能である。

黒部川の電源開発

黒四ダム.jpg
黒四ダム(186m 日本一高いダム)
(出典:Wikipedia)

庄川と同様、タカジアスターゼ発明者の高峰譲吉博士が水力発電の可能性に注目し、大正7年から調査を始め、関西電力の前身の日本電力が大正12年から15年に猫又までの12kmの軌道を完成させ、昭和2年に柳河原発電所を完成させた。

昭和16年には仙人谷への上部軌道も開通している。一方、昭和元年~4年には延長17kmの日電歩道が現在の黒四ダムまで設けられ、ダム建設の調査を始め貯水量2億m3の黒四ダムは昭和38年に完成した。

現在5つのダムと12の発電所があり、平均38万kwの発電をしている。

常願寺川の電源開発

1923年(大正12年12月)富山県電気局(企業局の前身)により亀谷発電所が運用開始。翌年3月松ノ木、4月上滝と3ヶ所の発電所が作られ、現在では同水系に27の発電所がある。

安定した水量確保のため、1960年(昭和35年)貯水量2億2000万m3の有峰ダムを作り、水系全体で火力や原発1基の半分50万kwを発電している。

図1.png
(出典:北陸電力)

有峰ダム.jpg
有峰ダム
(出典:Wikipedia)

注) 上流に巨大ダムを持たない水力発電所の発電量は降雨量に比例し、常時出力は水路式で最大出力の20%、ダム式で30%程度であり、火力や原発のように「最大出力=常時出力」にはならない。
太陽光・風力も同じ。

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